ひとり親家庭は習い事が少ない?始める前にクリアにすべき3つの問題点と習い事の実情をシングルマザーの私が解説!

ひとり親家庭の習い事のリアル

子供が大きくなるにつれ、周りでは習い事をしている子が多くなってくると感じたことはありませんか?


私は小学校高学年の男の子を育てるシングルマザーです。
息子が「僕も何か習いたい」と言い始めたのは、確か2年生の頃だったと思います。


しかし、私はシングルマザーであり、時間的、経済的な問題から息子の要望を聞かないふりをして先延ばしにしてきました。
今は、スポーツ系、学習系の二つをやっていますが、実際に習い事をさせてあげるために、金銭面や時間のやりくりなど、私がクリアにしたかった問題点がありました。

子供に習い事させたいけど、他のシングルマザーさんのおうちはどうしてるんだろう?
費用は?付き添いは・・・?

そんな疑問に、シングルマザーである私が
クリアにしておいてよかった問題点と習い事の実情を解説します。

目次

ひとり親家庭は習い事が少ない?

この記事を書くにあたり、ネットで調べていた時に気になる資料を見つけました。
習い事をしている小学生の世帯環境別の割合をまとめたものです。

習い事をしている家庭の世帯状況
習い事をしている家庭の世帯割合

eole公式HPより抜粋

ちょっと衝撃のデータじゃありませんか?
習い事をしている世帯のうち、シングルマザーやシングルファザーのひとり親家庭はたったの6.8%なんです。

以前の我が家がそうだったように、経済的、時間的な問題から習い事をさせることが難しい、ということなのでしょうか。
このことからもシングルマザー、シングルファザーのひとり親家庭において習い事をする場合、大きなネックになっている問題があることが推測できます。

習い事を始める前にでクリアにしたかった3つの問題点とは

  • 毎月の月謝問題
  • 月謝以外の道具などにかかる費用問題
  • 送り迎えや付き添いにかかる時間の問題

毎月の月謝問題

これはふたり親の家庭とひとり親家庭における、習い事への費用をまとめたものです。

習い事への出費(月)ひとり親家庭ふたり親家庭
なし52.1%44.4%
1万円以下20.8%25.5%
2万円以下13.3%15.9%
2万円超13.9%14.2%
(労働政策研究・研修機構「第4回(2016)子育て世帯全国調査」結果速報参照)

ひとり親家庭の内訳をみると、圧倒的に「習い事への出費がない」家庭が多いことがわかります。

厚生労働省から発表されている全国一人親世帯調査結果報告によると母子家庭の平均年収は181万円と言われていますが、そこから家賃や光熱費、スマホ代、など生活に係る費用を支払えば、習い事にまで費用が回せないであろう、というひとり親家庭の事情が読み取れます。

私の月収は本業・副業合わせて約23万円ほど。

そこから保険や年金、車のローンなどなどを引けば、それほど多くは残りません。そこで、習い事の費用を捻出するために固定費を見直しました。

見直した固定費は次の通りです。

見直し前見直し後差額
スマホ代
ドコモギガライト→ahamoへ変更
7,000円/月2,980円約4,000円
ヘアカット
ファストカットの美容室へ変更
毎月から隔月に変更
7,000円/月
(二人分)
2,000円/月4,000円
外食代
月2回から1回に変更
6,000円3,000円3,000円
事務所として借りていた部屋を解約
ルームシェアから自宅で在宅ワーク
17,000円0円17,000円
差額の合計27,000円

固定費の見直しで約27,000円を捻出出来たとは言え、その全てを月謝に回すわけには行けません。

継続して払いができ、月謝の他にも必要になる金銭が出てくる、ということを考えたときに、我が家の場合、月謝として払える金額は毎月1万円が限度でした。

月謝以外の道具などにかかる費用の問題

意外と見落としがちなのが、月謝以外に必要になるものです。

例えば、

  • 入会費
  • チームジャージ(衣装)代
  • シューズ代
  • 道具類
  • 教材
  • ネット環境  など

があります。

これらの中には1回だけの購入で済むものもあれば、サイズアウトなどで買替が必要になるもの出てきます。

我が家では、ミニバスケットボールクラブ入会時に、チームジャージ一式、バスケットシューズ、練習用ボール、大き目のリュックサック、練習用ユニフォームなどで45,000円ほどかかりました。一旦、貯蓄から出しておき

固定削減で捻出した27,000円のうち

  • 月謝:10,000円(ミニバス、通信教育)
  • 習い事予備費積立:5,000円(年間で60,000円)
  • 残りの12,000円は貯蓄へ

と割り振りをして、シューズなどの買替に備えています。

通信教育にしてもタブレットの場合は、Wi-Fi環境が推奨されているため、大容量ギガ数にも対応できる環境を整えたほうが良いでしょう。

また場合によっては専用タブレット付、ではなく自前のipadが必要になることもあるので注意が必要です。

つまり、月謝以外に、継続して必要になる費用がある、ということを忘れてはいけません。毎月少しづつでも「習い事積立」などで用意しておくことをお勧めします。

送り迎えや付添にかかる時間

シングルマザーやシングルファザーの場合、送り迎えについても基本的にはすべて自分自身でやらなければいけません。

都会のお子さんであれば、バスや電車などで通うこともあるかもしれませんが、田舎においては、車での送り迎えが必須になってきます。そして、送り迎えの他にもいろいろな負担があるのも事実なんです。

私も感じていることですが、ママ友からもこんな声が上がりました。

ママ友さん

・ただでさえ忙しいから送り迎えが負担になることも!
・早朝から夕方まで一日がかりになるので、試合の付き添い当番の日は、家のことは全く出来ない!
・他に兄弟姉妹がいる場合、兄弟姉妹も含めて連れていくことがあり労力はハンパなく大変!
・兄弟姉妹を連れていくことが出来ない場合は、やむを得ず実家に預けに行ったり子供だけで留守番させることもある!

と、それなりに負担になっていることがわかります。シングルマザーである私は基本的に在宅ワークなのですが、時に副業としてやっている不動産の仕事の時には外出もあり、帰宅が遅くなることもあります。また土日にはクラフト講師の仕事がはいることもあり、付き添いが出来るか、という不安もあったのですが、幸い、付き添い当番の頻度が多くないため、スケジュールの調整をするだけで済みました。

他の保護者の方にきいてみたところ、やはり付き添い当番の日は、

  • 残業をしない
  • 夕食を簡単なもので済ませるなどして時間を調整する

などの工夫をしている人が多いようでした。

我が家の場合の、『平日の習い事のある日とない日』のタイムスケジュールを比較してみました。

タイムスケジュール比較
タイムスケジュール比較

付き添い当番のある日は、仕事を少し早めに終わらせ、家事、夕食なども早めに済ませます。
いつもはゆっくりと息子と過ごす時間を付き添いの時間にあてていることがわかります。

ちなみに、こちらは休日の試合付き添い当番の日のタイムスケジュールです。

試合の日のタイムスケジュール
試合の日のタイムスケジュール

早朝から夕方まで付き添いになります。
帰宅後は、疲れてしまい家事などはほとんど出来ません。

付き添いの方法や頻度は習い事によってそれぞれですが、このように自分自身のタイムスケジュールも変わってくることを念頭に習い事を決めたほうが良いと思います。

我が家の習い事はスポーツ系+学習系!費用と付添いはどうしてる?リアルな実情を大公開!

我が家の習い事はこの二つ!

  • バスケットボール
  • タブレット通信教育(Z会)

バスケットボール

月額2,000円
その他費用スポーツ保険(年間で800円ほど)
専用シューズ(8000円ほどのものを年間で1足程度)
チームTシャツ、ジャージ(入会時のみ18,000円ほど)
練習用ボール(4000円ほどのものを年間で2、3個)
スポーツ飲料や、試合時のエネルギー補給ゼリーなど
試合付き添い時の交通費
頻度週2回(2時間半)
付き添い2、3か月に1回程度、練習の付添当番あり
試合は希望者のみ参加。保護者は持ち回りで送迎・子供のお世話等あり
送り迎え必要
その他6年生の保護者を主体にクラブを運営
(練習場所の確保、試合の日程調整、チームジャージの発注、会計処理など)
はるか

息子が楽しそうにバスケをやっているのは、嬉しい!!!
でも、正直付き添いはチョット面倒・・・・・

高学年にもなると公式戦が多くなり、毎週のように試合が入ることも。試合の付き添いがない時も、試合後は現地解散になるので応援がてら現地へ行くことになります。

試合は強制参加ではないのですが、そこは息子の希望優先で。

私としては、習い事を始めで息子が頑張っている以上、精一杯バックアップするだけ、なのです。

しかし、どうしても都合がつかない場合は他のママさんに送り迎えをお願いしたり、付き添いを別の機会と交代してもらっています。働いているママさんがほとんどのため、その辺はお互い様で、協力しあうようにしています。

そのため今のところ、シングルマザーだからという理由で困ったことはありません。

しんどいですけど(笑)

バスケット試合中の息子
バスケットチームに所属している息子

タブレット通信教育(Z会)

月額約7,000円
その他の費用なし
頻度自宅で毎日30分程度
付き添い息子が学習している隣で、私も仕事をするなどして集中出来る環境を作る
送り迎えなし
その他専用タブレットではなく、私のipadを学習時のみ貸している
Wi-Fi環境推奨

参考までに、こちらは公文の価格表なのですが・・・・・

公文の月謝
公文公式HPより抜粋

公文やその他の塾などは、ほとんどが1教科当りの金額になっています。
2教科、3教科と学習が増えれば増えるほど、月謝も上がっていきます。

その点、Z会のタブレット学習では5教科すべてを学習することが出来るため、コスパとしては上々!

学習塾に通う、となると場所によっては送り迎えが必要になりますし、希望の学習塾が近くにあるとは限りません。その点、通信教育であれば送り迎えに必要もありませんし、時間に縛られることなく学習することが出来ます。

ただ、通信教育の場合は、
まだ自分で学習に向き合えない年齢の場合は、親が学習する環境を整えてあげなければ続けることは難しい、と思います。

  • 自主的に学習できる
  • 毎日コツコツ出来る

場合にはとても良い方法だと感じました。

学習するリズムが整うまでは、一緒に机に向かうする時間を設けることもおすすめです。
例えば

  • 家計簿をつける
  • ブログを書く
  • 資格取得の勉強をする

など、子供と一緒に時間を共有することで、集中力も上がりそうですね。

向き不向きもありますが、工夫次第では、とても効率よく学習できるのではないでしょうか。

タブレット学習
タブレット学習

やりくりは大変だけど、習い事を始めてから感じたメリットもある

シングルマザーにとって金銭的にも時間・体力的にも大変なことが多い、子供の習い事ですが、習い事を始めて息子が大きく成長したことを感じられました。

  • 親や学校の先生以外の大人から学ぶことで、子供なりに見聞が広がった
  • 学年、学校の枠を超えて、コミュニケーションをとれるようになった
  • 自分の行動に責任が伴ってくることを自覚するようになった
  • 次にどうすれば良いかを考えて行動するようになってきた
  • 道具を大切に扱うようになってきた
  • 技術や知識を高めようと、積極的に行動するようになった

これって、子供が成長していくにつれ、当たり前にできるようになることのように感じますが、母子家庭、という環境の影響が大きいのか、はたまた私と息子の距離感が近かったのか

は、わかりませんが、息子は、自発的に行動することや、コミュニケーションが苦手だったので、これはとても大きな変化だったんです。

本当に良かったと感じています。

スポーツ系の習い事は、ケガをしたり、体力を消耗したり、子どもなりに大変なことも見受けられますが、それでも頑張って取り組んでいる姿を見ると、

親は大変だけど、初めて良かった

と思うのです。

まとめ

シングルマザー家庭における習い事について我が家の実情を紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

少しおさらいしてみましょう。

シングルマザーの家庭で習い事を始めるには、次の3つをクリアしておこう!

  • 毎月の月謝の問題
  • 月謝以外の道具などにかかる費用の問題
  • 送り迎えや付き添いにかかる時間の問題

お友達は習い事をしてるけど、ウチは母子家庭だからダメだよね。
だって、お金もないし・・・・ママも忙しいもんね・・・・

息子が悲しそうな顔でつぶやいたことが、習い事を始めるきっかけになりました。

きっと、お友達が様々な習い事をしていることを知って、羨ましかったんだと思います。

息子の気持ちを感じ取っていながら、

経済的、時間的にしんどいから

と見て見ぬふりをしていた自分自身を反省しました。

いくつか見学した中で、家計簿を見ながら子供と相談し、家計や送り迎えの負担などを考慮して無理なくできるものを選びました。

子供の習い事を始める、ということは、経済的、時間的、肉体的にも負担が大きくなります
ただでさえ、大変なのにまた負担が増えるの???

と最初は、消極的だった私も、今では全面協力体制をとっています。

「子供の未来への投資」まで言うと大袈裟かもしれませんが、今はとにかく頑張っている息子を応援するのみです。

この記事が、少しでも

お子さんの習い事に対して、経済的にも時間的にも不安がある、という方の参考になれば嬉しく思います。

お問合せなどございましたら、下記お問合せフォームよりお待ちしております。

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この記事を書いた人

離婚裁判を経てシングルマザーに。
離婚成立後、不動産業に従事。育児、仕事、家事の隙間時間を使って勉強し、宅地建物取引士試験に一発合格。
生まれ故郷でもある長野県の小さな田舎町へ移住し、不動産業+在宅ワークの二刀流でのんびり気ままに田舎暮らしを満喫中♪

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